結果 9月 19th, 2019

Thunderstruck 2019での「ドラゴンボール ファイターズ」の戦い:新チャンピオンの誕生

「2019年ドラゴンボール ファイターズ ワールドツアー」では世界中から集まった選手たちが激しい闘いを繰り広げている。その中でも頭一つ抜きん出ているのが“GO1”こと岸田剛一選手だ。この記事を書いている時点で彼は5つの大会で優勝している。だがしかし、強豪選手は彼だけではない──メキシコで開催されたプレミア格闘ゲーム大会で新たな選手が頭角を現したのだ。2019年のツアーで現時点で優勝を果たしているのはGO1選手と“フェンりっち(Fenritti)”選手、そして彼だけだ。

GO1選手は格闘ゲーム史上でも類を見ない連勝記録を更新中だが、DBFZワールドツアーで圧倒的な連勝記録を打ち立てた選手は他にもいる。“かずのこ(Kazunoko)”こと井上涼太選手は、2018年ツアーで7つのドラゴンボールの内の4つを獲得してファンや選手たちに衝撃を与えた。この圧倒的な活躍によって、ツアーの最終予選では残りの予選通過選手を決めるために、シングルイリミネーションのトーナメントを4回開催する羽目になったほどだった。

連勝街道をひた走るGO1選手

しかし、かずのこ選手が見せた圧倒的な強さは一度だけのトレンドでは終わらなかった。あらゆる大会で勝利を収める新たな覇者が「ドラゴンボール ファイターズ」のシーンに現れた。それがCEO、VSFighting、Celtic Throwdown、さらにはEVO 2019(Evolution Championship Series)と、9月に入る前にすでに4回の優勝を果たしていたGO1選手だ──しかも、彼の連勝記録はそれで終わらなかった。

EVO 2019では2体の新キャラクターが登場し、ツアーに複数の大会が追加されることが発表された。そのひとつが9月初旬にマレーシアで開催されたPenang Esports Festivalだ。アイルランドのCeltic Throwdownでの勢いのまま、ペナン島で開催された天下一武道会でGO1選手はまたも優勝を勝ち取った。天下一武道会に指定された大会では、選手は順位に応じたポイントを獲得できる。サーガと天下一の両方の大会でポイントを獲得可能だが、サーガ大会で優勝すればフランスで開催されるワールドツアー決勝大会への出場が自動的に確定する。サーガ大会であるEVOで優勝してすでに出場を決めるGO1選手だが、驚異の1,150ポイントを獲得する彼は2位以下に圧倒的な差を付けてランキングのトップを独走していた。

ペナン島の決闘

Penang Esports Festivalには“BNBBN”選手や立川(Tachikawa)選手、そして先月開催されたMelbourne Esports Openでフェンりっち選手と死闘を演じて2位に入ったまっど(Maddo)選手など、「ドラゴンボール ファイターズ」のトッププレイヤーたちが参戦していた。しかし、ペナン島の天下一武道会では興味深い展開が待っていた。今シーズン安定してトップ8に入っていたかずのこ選手がルーザーズ側からグランドファイナルに進出し、GO1選手と対戦することになった。かずのこ選手は2019年のワールドツアーでこれが初めてのグランドファイナル進出だった。

かずのこ選手は2018年のワールドツアーの王者であり、GO1選手は2019年のシーズンのほとんどの大会で優勝している。これによって、DBFZシーン内でも最多優勝数を誇るベテラン選手同士の対決が実現することとなった。今年ほぼすべての大会で超サイヤ人的活躍を続けているGO1選手に対してかずのこ選手がいきなり2試合を奪い、そのままブラケットをリセットに持ち込むかと思われたが、連勝記録を終わらせまいとするGO1選手はそこから巻き返して2試合を奪い返し、固唾を呑んでファンは最終試合を見守った。 

その最終試合、かずのこ選手が先にGO1選手の超悟空を倒してリードを奪い、このままGO1選手の覇権を終わらせるかと思わせたが、GO1選手が絶妙なタイミングのサイド入れ替えでかずのこ選手のGT悟空を倒し、かずのこ選手の残った2体のキャラクターにもあっさり引導を渡して勝利を決めた。 

東方の地からアメリカへ

こうしてGO1選手は再び新たな王冠を手にし、2019年のツアーの6つの大会の5つで優勝したことになった。しかし、GO1選手がライバルとの激しい闘いを演じている一方で、それとは別の場所で、ツアーに新たな優勝者が誕生した。 

Thunderstruck 2019は今シーズン5つ目の天下一武道会であり、“Lord Knight”ことStephen Barthelemy選手や“Chris G”ことChristopher Gonzales選手、かの有名な“HookGangGod”ことEduardo Deno選手など、欧米のトッププレイヤーたちが集まってハイレベルな闘いが繰り広げられることが予想されていた。GO1選手が連勝街道を突き進む中、今大会ではアメリカ地域を代表するトッププレイヤーたちがスポットライトを浴びた。

メキシコでの超サイヤ人の対決

メキシコのモンテレイで開催されたThunderstruckはメキシコを代表するプレミア格闘ゲーム大会であり、ニューヨークの“dekillsage”ことJon Coello選手が驚くようなパフォーマンスを披露した。dekillsage選手は「ドラゴンボール ファイターズ」シーンではその名を知られた存在であり、今シーズンはEVOでトップ8まであと一歩の9位という成績を残していた。EVOの競技レベルの高さとその予測不能な性質を考えれば素晴らしい成績だ。

1ヶ月以上の期間があいていたものの、dekillsage選手はEVOでの活躍がまぐれではなかったことを証明し、Chris G選手を始めとする様々な強豪選手と当たりながらもウィナーズ側で勝ち進んだ。dekillsage選手はトップ16のウィナーズの準々決勝でChris G選手に勝利していたが、彼らの対決はそれで終わりでなかった。

Chris G選手は格闘ゲームコミュニティーを代表する多才な選手で、DBFZ以外にも複数のタイトルで活躍しており、その高いスキルはルーザーズ・ブラケット側であますことなく披露されることとなった。HookGangGod選手との対戦は互いにキャラクター1体まで追いつめられる大接戦となったが、試合時間残り5秒でChris G選手の方が体力が少ない状態だったものの、レベル3のスーパーでHookGangGod選手はタイマーを止めると大量のダメージを与え、起き上がりの超ダッシュを決めて2-1で勝利を決めた。

ガッツポーズとチャンピオンシップポイント

Thunderstruckで盛り上がった瞬間はこれだけではない。トップ8の対戦ではコメンテーター兼プレイヤーである“Kuba”選手がウィナーズの準決勝で“ApologyMan”ことVineeth Meka選手から1試合を奪ったあとに、トラッシュトークを披露して大爆笑を生んだ。しかし、彼のトラッシュトークは無駄ではなかった。その後、彼は最終試合でキャラクターを1体も失わずにApologyMan選手を下し、飛び上ってガッツポーズを披露して会場は大いに盛り上がった。

Thunderstruckで盛り上がった瞬間はこれだけではない。トップ8の対戦ではコメンテーター兼プレイヤーである“Kuba”選手がウィナーズの準決勝で“ApologyMan”ことVineeth Meka選手から1試合を奪ったあとに、トラッシュトークを披露して大爆笑を生んだ。しかし、彼のトラッシュトークは無駄ではなかった。その後、彼は最終試合でキャラクターを1体も失わずにApologyMan選手を下し、飛び上ってガッツポーズを披露して会場は大いに盛り上がった。

メキシコで開催された天下一武道会はニューヨーカー同士の対決になった。勝負は最終戦までもつれこみ、dekillsage選手はChris G選手を彼の最後のキャラクターであるヤムチャ1体まで追い込んだ。だがそのまま引き下がるChris G選手ではない。dekillsage選手のブロリーを倒して残りのキャラクターに挑みかかったが、最終的にはdekillsage選手が勝利してThunderstruckの王者となった。「大会で優勝はムリ」と言っていた彼が、見事440ポイントを獲得してみせた!

次回の「ドラゴンボール ファイターズ」は…

ThunderstruckとPenang Esports Festivalは終了したが、今シーズンはまだまだ続き、今後も「ドラゴンボール ファイターズ」ファンを楽しませてくれる大会が開催される。大いに盛り上がった9月を締めくくるのはフィリピンの首都、マニラで開催されるREV Majorだ。ワールドツアーは一路、東南アジアへと向かうことになる。GO1選手以外には、今シーズンの優勝者はフェンりっち選手しかいなかったが、これで新たにdeskillsage選手が加わった。次の大会がどのような展開となるのかは始まってみなければわからないが、再び熱い闘いが繰り広げられることは間違いない。次の大会の開催まで、すでに2週間を切っている!